りんごについて

王林(おうりん)

福島生まれの黄色りんごの代表品種

　この品種は福島県伊達郡桑折町の大槻只之助がゴールデンデリシャスの種を蒔いたものの中から選抜して作った品種で、初結実は1943年(昭和18年)です。
　名前の由来は、このりんごの優秀さに目をつけた伊達農協の大森常重組合長が、「りんごの中の王様」という意味を込め1952年(昭和27年)に「王林」と命名しました。

甘くて香り高いりんご

　収穫時期は10月最下旬からで、形は長円錐形、大きさは300～400㌘。とにかく甘さが特徴で中には糖度18度くらいになるものもあります。また数あるりんごの中でもとても芳香がよいのが特徴です。

年々海外で人気が高まっています

　現在、りんご輸出は大変好調で、年間3万㌧を超える量が輸出されていますが、なかでも「トキ」や「王林」といった黄色りんごの人気が年々高まっています。
　特に「王林」は香港などでの人気がとても高くなっていますが、この理由を輸出関係者に伺うと、世界的に黄色いりんごは酸っぱいものがほとんどですが、「王林」や「トキ」は甘いこと。そして漢字文化圏では「王林」という文字も人気要因の一つですと話していました。