“ブルーベリー”という選択肢

“農業”というフィールドの中に身を置いている私は、常にいま自分がいる環境の中で、ただ生活するための生業というだけではなく、なにかを伝えていければなと考えています。

そしてその相手が誰よりも子供たちにという想いが強くあります。

私は自分の子供たちがまだ保育園に通っていた時から、その時に応じた手伝いをしてもらい、その対価としてお小遣いをあげてきました。子育てには人それぞれ様々な考えや目的、方法があると思いますが、ただなにもしなくてもお小遣いをあげたり、モノを買い与えるのには正直抵抗があります。どんな小さな子たちでも、また年老いた方たちでもできる仕事はきっとあるはずなのです。

農業に携わる者として、農地があるというのはとてもありがたいことだなと最近しみじみ思います。

この度、なぜ“ブルーベリー”という新しい作物に挑戦しようと思ったかという理由は次の3つです。

 

 

▽其の一 子供たちや年配の方でも容易に管理できること。

≪ブルーベリーの植え付けの時には不可欠なピートモスという資材に水を充分に含ませているところです。少しずつ水を加える係と、それを良く手でこね合わせる分業がきちんとできています。≫

 

 

▽其の二 収穫期が6月下旬から8月中旬と、りんごの端境期の収入を狙う。

≪植え方のコツなんかを話しながら、そのほかいろんな話をしながらの大切な時間です≫

収穫したブルーベリーはりんごの端境期の工藤農園の収入ということと、娘たちのお小遣いに充てたいと思っています。

この“ブルーベリーが収穫できるようになったら”という娘たちの小さな夢と希望を聞くのがうれしいです。

働いた対価が帰ってくるということを伝えることで、農業はもちろんモノを創ることの大切さや、仕事をして収入を得ることの大変さを楽しみながら伝えられればと思っています。

子供たちが畑に足を運びたくなる環境を、小さいうちから作ってあげることが、農業に関心を持ってもらうための第一歩だと考えています。

それが将来、安定した農業経営に結び付くと思っています。

 

 

▽其の三 本当に完全無農薬で出来ること。

ブルーベリーは完全無農薬が可能な数少ない農作物だと思います。

なによりもりんごにこだわり、りんごを思うからこそ、そして私の考え方や農法を理解して支持してくれているたくさんの方たちのためにも、これからもいっそう正直にりんごを始めとした農産物を作り、届けたいと思っております。

“農薬はすべて危険で悪もの”という一部にある昨今の風潮にはいち農業者として疑問と戸惑いを感じています。

農薬はまったく安全と云いたい訳でも、すべてが危険と云いたい訳でもありません。きちんと使用基準を守って使用するのであれば問題はないと考えています。

それでもより安全性を求めたり、コストの事を考えれば、できるだけ使用量を控えたいというのも正直なところです。

こうした考えからブルーベリーの栽培に挑戦してみることにしました。

そしてもう一つの理由…

 ブルーベリーの根もとの敷き詰めているのは、りんごの枝をチップ状にしたものです。

ブルーベリー栽培ではこうして木のチップを根元に施すことで栄養分や干ばつ防止になるそうですが、毎年大量に出てただ燃やしているだけの枝を有効に利用できる方法はないのかと考えていました。

なによりもりんごをとことん使いきりたいという私の考えにとってブルーベリーは楽しく可能性を秘めた作物なのです。

 

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