陸奥(むつ)

 「陸奥」は1930年(昭和5年)に青森県りんご試験場で、「ゴールデンデリシャス」に「印度」を掛け合わせて出来た品種で、1948年(昭和23年)に発表、1949年(昭和24年)に種苗登録第1号に指定されました。 

 この品種の特徴は果実の大きさがすごく大きいことで、平均で500グラム前後、大きいものでは1キロくらいになるものもあります。イギリスの品評会では大きさや外観から「キングオブアップル」と呼ばれました。 

 写真の「陸奥」は黄色っぽい色をしていますが、「陸奥ってピンク色じゃない?」と思っている人もいるのでは? それに気がついた人はりんご通ですね。 

 この品種はそもそも黄色い品種なのですが、見た目と貯蔵性をよくするために袋を掛けてやるときれいな濃いピンク色になります。ただし見た目がきれいになると、食味が犠牲になってしまいます。陸奥は本来果汁が多く、適度な酸味もあって大変美味しい品種なんです。ですから美味しい陸奥を食べたかったら是非黄色い陸奥をお買い求めください。その際は、まっ黄色のものでなく、少し黄緑色が残っているものが美味しいですよ。 

 いまこの品種では国内のスーパーではあまり見かけなくなりましたが、台湾や東南アジアではその見た目のすばらしさから大変な人気のようで、一個1,000円から2,000円で販売されていることもあります。 

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