農の時代がやってきた

(山下 惣一著、家の光協会)

いち農業に携わっている者として「そうなってくれればいいなー」というタイトルですよね。
山下惣一さんは佐賀県在住の農民作家で、同氏の本は結構読んでいるのですが、 この本の書き出しが面白い。その部分を要約して紹介すると、 山下さんのところにある自動車販売会社の社長さんから来た手紙に「日本の農民は乞食である」とはじまって、 いろいろな農民批判が書かれていました。これを機に、双方で手紙による攻防戦が繰り広げられました。 そのなかで山下さんが返答した言葉は「乞食に車を売っているあなたは、 乞食にくらいついてるダニですね。云々・・・」というもの。なかなかです。
主な内容としては、いままで農業がたどってきた現実の嘆き節、東南アジア諸国での「農業」というものの位置づけの違い。 また、そこから見える今後の日本農業の可能性みたいなものです。
読み終わってみると、むしろ「農の時代は終わったな」とも思える内容ですが、 こういう可能性もあるんだなとも思える一冊でした。

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