りんごについて

APPLE
りんごの品種

シナノスイート

シナノスイート

 

美味しくて食べやすさが大人気の品種


 この品種は1978年(昭和53年)、長野県果樹試験場が「ふじ」に「つがる」を交配し、育成・選抜した品種で、1996年(平成8年)に登録されました。収穫時期は青森県で10月10日頃からです。大きさは300~400㌘くらいで、うっすらと縞が入った綺麗な赤色に着色します。
 掛け合わせ親の品種がりんごを代表する「つがる」と「ふじ」ということで、収穫時期も親品種の丁度中間頃。そして最大の魅力は食味の良さにあります。「つがる」の甘さに「ふじ」の果汁の多さと食べやすさを引き継ぎ、サクサクした食感と美味しさが大人気の品種です。

 

着色と“芯カビ障害”が問題


 栽培面では比較的作りやすい品種ですが、気温が高く晴天が少ない条件では着色が進みにくい傾向にあります。また樹体でも日光が入りにくい場所は着色しにくいです。
 もう一つの問題として、りんごを割ったとき、種が入っている部分にうっすらとカビが発生しているように見られるものがごくまれにあります。このような障害のある果実は、他の健全な果実よりも明らかに早く着色してくるので、大体は収穫前に取り除くことはできますが、症状の軽いものはそうしたサインを出さないので極めて判別は難しいです。ただ、種の部分は取り除くので、食べるには全く問題はございません。

 

貯蔵方法によっては翌年の5月以降でも美味しく食べられます


 りんごというのはいずれの品種も捥ぎたてが一番おいしいですが、品種によっては貯蔵性も求められています。
 りんごは収穫後、専用の冷蔵庫に貯蔵し、品種や栽培方法、貯蔵方法によっては翌年の7月まで貯蔵し販売しているものもあります。
 当園ではこのシナノスイートに“スマートフレッシュ処理”という方法を用いて5月まで専用の冷蔵庫で貯蔵し、その頃に蔵出しして販売しておりますが、果実品質は充分に保たれ美味しく召し上がることができます。